●ジョゲッ・ブンブンって何?

 Joged Bumbung

Br.パダンリンジョン村のメカル・サリ・ワリンギンという楽団の
若きティンクリック奏者ニョマン・コーミー氏に聞きました。

●竹のガムランの素朴な音色が聞こえたら...それがジョゲッ・ブンブンです。
ジョゲッ・ブンブンは、竹のガムランに合わせて男女がセクシーに踊るユニークなバリのダンスです。ブンブンというのは、もとは竹のコップみたいなものを指していましたが、その器で作った木琴のような楽器を中心に編成されたガムランをジョゲッ・ブンブンと言うようになりました。

その楽器が1台の場合はティンクリック(tingklik)と言いますが、6台になるとジョゲッ・ブンブン(gamelan joged bumbung)になるのです。奏者は15〜6人で、6台のティンクリックの他、スリンという縦笛やクンダンという太鼓、青銅の鉦の楽器が加わります。ホテルなどではステージに上がりますが、村のお祭りでは集会場や道ばたで演奏します。

●セクシーなバリのダンサーに誘われて、踊ります。
しばらく前奏が続いて、観客が今や遅しと待ちくたびれる頃、ひとりの女性ダンサーが登場します。手には扇子を持ち、衣装はレゴンダンスで見るような、煌びやかな衣装です。しばらくひとりで踊ると、サリン・スランという流し目を観客に送り、男性客を踊りに誘います。

●誘われた観客は、果敢にアタック...触ろうとしたり、キスしようとしたり。
誘われた客は断れない。もちろん観客もお目当てのダンサーと踊りたいと思っているし、中には興奮のあまり自分から割って入ることもあります。舞台に上がった男性は腰ひもを巻かれ、その男性だけがダンサーと踊ることを許されるのです。男性は、踊りながらダンサーの胸や腰を触ろうと目論みます。

中にはキスをしようとダンサーの隙を狙う男もいます。ダンサーは気に入れば、その行為を許すのですが、たいていは手に持っている扇子で、相手の動きを牽制します。触られないように上手く踊るのがダンサーのテクニックです。お祭りやお客さんの規模に応じて、2人〜5人のダンサーが代わるがわる現れます。

●男も女も、村人も観光客も関係ありません。みんなが楽しむための踊りです。
ジョゲッ・ピンギタンまたはジョゲッ・ガンドゥルンというジョゲッの男性版もありますが、僕たちの楽団は、女性の観客も誘います。バリの踊りは通常3つの踊りに分類されます。タリ・ワリという神への奉納舞、タリ・ブバリという参拝の人々が楽しむ踊り、そしてタリ・バリバリハーンという寺院外で演じられる観光客や民衆のための娯楽舞踏です。レゴンダンスやジョゲッ・ブンブンは、この3つめのバリバリハーンの中に分類されます。ですから、皆さんぜひ楽しんで踊ってください。

●ヴィラやホテルでも演奏します。ぜひ僕たちの楽団を呼んでください。
僕たちの楽団は、村のお祭り以外にもいろいろな場所に招かれて演奏しています。バリ島にいらっしゃる時は、僕たちのパダン・リンジョン村にあるテピカリというヴィラに泊まってください。いつでもお伺いします。

詳しくは...www.tepikali.comへ。

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